味の思い出、ワンタン
もう60年以上前だと思うが、
子どもの頃、母が寒い日にワンタンを作ってくれた。
貧しい家庭であった。
暖房も小さな炬燵だけだった。
母は、その寒さを料理で埋めてくれた。
豚汁や、ワンタンは肉は少ないものの、
私の大好物だった。
今日は、その味を思い出して、ワンタンを
包んだ。
野菜がなかったので、ズッキーニとスープにした。
ツルッと喉に収まっていく。
母さんのスープは、塩味だけだった気がする。
私のは、少し醤油を落とした。
胡麻油を垂らしても、美味しそうだなぁ。
今の私の杖は、
アルバイトと、
こうして語れる場と、
優しかった母の笑顔である。
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