roobanonagekiのブログ

それでも生きていくのです

素敵な歳の重ね方

昨夜、クローズアップ現代に沢木耕太郎さんが

出ていた。

若い頃愛読していた、深夜特急 の著者だ。


私は夕食時であったが、食べるのを一時中断して、画面を見入ってしまった。


新しい作品 天路の旅人 について語っていらした。戦時にスパイ活動をしていた西川一三と言う方の生き様について、心打たれたのが執筆のきっかけだと言う。

作品にも興味を持ったが、

沢木氏自身の佇まいに、心惹かれた。

語り方、眼差し、真摯な応対、すべてが美しかった。


インタビューの後半で、自分の父親と西川を重ね合わせて語る部分がことに良かった。

毎日同じ日常を繰り返し、

その日常の中に、一つでも楽しみが有れば

それで、良しとする。

足を知る生き方に沢木さんは感銘を受けたと

仰っていた。


淡々と語られるその言葉に

良い歳の重ね方をしていらっしゃるなぁと感じ

あらためて魅力的な方だと思い入った。


何も持たない事が

人を自由にする。


その通りです。